ノーベルバイオケア メンタープログラム 2008 Nobel Biocare Training & Education Mentor Program

お問い合わせはこちらへ TEL:0276-20-5670

ACL-Times vol.10

Nobel Biocare Training & Education 2008

2008年 12月14日

群馬県高崎市足利セラミックを代表して、弊社営業の遠藤が高崎市の「いさはい歯科」にてメンタープログラムに参加させていただきました。
このコースはノーベルバイオケア主催のプログラムで、これからノーベルバイオケアのシステムを用いてインプラント治療を行う先生方を対象に、講師「いさはい歯科」院長・砂盃清先生の指導のもと、術式などの手順を少人数制で行うプログラムです。そこで、最終日の最初のプログラムに遠藤が技工サイド(主にアバットメント選択・試適)の説明と印象の重要性などを中心に講演させていただきました。
この時の内容で今回のACL-timeを進めさせていただきます。

まず、インプラントの印象採得が正確なものか確認する方法です。

右の写真は口腔内で印象用のコーピングをパターンレジンで留めている写真です。この繋げたコーピングが、後に重大な役割をします。ただ、パターンレジンは操作性が悪いので、口腔内だけでこれだけのレジンを付けるのは困難です。事前に模型上で繋げて切り離し、再度口腔内に戻し仮着するのがベストですが、これはあくまでも理想的でマニュアルに沿った方法です。手元であらかじめ盛って口腔内で付けても問題ないです。殆どの先生方はそのやり方です。

次に、先ほど繋げたコーピングが後に重要とお話しましたが、ここで使用します。

印象採得は終了し、GUM模型を起こしてある状態からの説明になってきますが、先ほど繋げたコーピングを使って印象制度を確かめる事をします。このコーピングを作業模型に戻して、確かめます。右の写真2つのコーピングが繋いであります。このいずれもレプリカと、コーピングの間に隙間が見られなければ、この時取った印象に問題がなかった事になります。

模型上の審査ですが、フィクスチャーの平行性があまりない場合、先ほど説明した方法は使えなくなります。ただし、マルチユニットアバットメントがあれば平行性が取れていない埋入でも今の手順で審査することは可能になります。このマルチユニットアバットメントですが、これを使うと両側に渡る大きなケースのBr.が製作しやすくなるのと、All-on-4では後方のインプラントを斜めに埋入するので、必要不可欠なものです。

アバットメントの試適ですが、幣社では写真の様なジグを用意し、アバットメントと一緒に納品しています。目的はアバットメントが正確に戻っているかの確認と、模型上と口腔内の比較に使います。

このジグの使用方法ですが、まず加工されたアバットメントを口腔内にセットします。その後にジグを被せ最後にスクリュー固定します。この時、装着ジグのかたつき、浮きなどをチェックします。ジグの一部でも浮いていたりかたつきが見られる様であれば、この模型上と口腔内でズレが生じている事になります。アバットメントの平行性に問題なければこのまま印象しても構いませんが、平行性のない場合チェアサイドで削るか、ラボに依頼する方法があります。ただしラボに依頼する時は、すでにズレている模型には戻せないので、再印象になります。

次のリカバリー方法ですが、メタルフレームの試適の段階でズレを修正する先生もいらっしゃいます。

右の写真の様にあらかじめ2ピースでキャストしたフレームを、パターンレジンで仮着します。このフレームを口腔内で試適し、ピッチングが見られればその場で仮着部をはずし、再度口腔内で仮着します。その後ピックアップ印象してラボでの模型作りになります。最終的にこのフレームを前ロー着して上部構造を製作していきます。

次に、エステティックゾーンでのカスタムアバットメントの役割についての説明です。

まずフルカウントゥアのWax-upを行い、その外周をマーキングして右の図の様にランニングルームを設定します。ガムのトリミングはその設定されたランニングルームからプラットフォームに向かって削合し、唇側は歯肉退縮を考慮して2mm内側からプラットフォームに向かって削合していきます。この様な作業で隣在する歯牙との調和を図っています。

当メンタープログラムにて最後に、現在のインプラントと患者様の要望のお話をさせていただきました。

1990年以前のインプラント治療と言えば、機能だけを重視した治療方法でした。しかし、1990年代に入ると増骨の技術と共に審美性が向上し、2000年代に入るとインプラント治療を行うクリニックも増え、患者様のインプラントに対する認知度も向上し、それに伴い患者様の要望も増えてきています。

「早く噛みたい」・「腫れない」・「痛くない」など代表的な3大要素があり、高齢者からの要望が増加傾向にある模様です。それら高齢者からの要望ですが、まず「来院回数を減らして欲しい」といった要望が少なくありません。これはお年寄りなので、足が痛くて動くのが大変などの理由から考えられます。同様の理由で「治療時間を短縮して欲しい」といった要望も出ています。

それらすべての要望に答えられるシステムが、ノーベルバイオケアにはあります。まず事前診断に有効的な、ノーベルガイドです。これは、顎骨を3D化しコンピューター上で診断できるシュミレーションソフトです。あらかじめ、埋入位置を決められるのでオペがスムーズに進行できます。そのシステムとAll-on-4の技術との組み合わせで、骨のない所へは埋入せずに、4本以上のインプラント体で12本の歯を支える画期的な技術で、今までインプラントが出来なかったお年寄りにもインプラント治療ができ、大変喜ばれている先生方もいらっしゃいます。

この様にノーベルバイオケアのシステムでは、ほとんどの患者様のニーズに答えられます。今後のノーベルバイオケアへの期待も膨らみます。

足利セラミックラボラトリー 遠藤隆雄