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HMPS (6th Hawaii Mid Pacific Session) レポート

HMPS (6th Hawaii Mid Pacific Session) レポート

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2017年5月10日

架工部架工二課 課長 伊藤匡裕

2017年4月15日、カリフォルニアにて開催されました、HMPS(6th Hawaii Mid Pacific Session)に弊社代表の宗村裕之、常務取締役の宗村政明、筆者、ハワイ支社より代表の谷崎択磨、葛田が参加しましたのでここにレポートを掲載いたします。

このHMPSは日本人として海外で活躍している林直樹氏が発起人となり、著名な日本人技工士、遠藤淳吾氏、湯浅直人氏、後藤博樹氏、ルーク長谷川氏、福島光高氏、尾形暁信氏の総勢7名が集結し海外に日本技工士の技術力をアピールしたいという趣旨のもとで実現した講演会です。2007年に集結し、初回の3回はハワイホノルル、そして日本国内の東京、大阪、福岡の大都市で講演を実現しているとのことでした。今回は米国本土であるカリフォルニアでの開催とだけあって、ビジュアルや会場、ライティングにも拘りを感じ、大変な力の入れようでした。


林直樹氏のあいさつにはじまり、トップバッターを務めるのは遠藤淳吾氏、「Manage of Gingival Ceramics"Creating a Balance between Implant Restoration and Nature"」と題した講演をされました。印象に残ったのはティッシュカラーについてガムポーセレンについての話でした。続いては後藤博樹氏の「Behind the scene series- "How to select one and only restorative material "」、ジルコニアフレームのポーセレンビルドアップからインターナルステイン、そして完成するまでの後藤氏のテクニック一連の流れを講演されていました。福島光高氏の「The secret behind the perfect match」では、ビデオによる派手な演出が試みられ、歯科技工の新しい講演スタイルを確立されていました。林直樹氏「Energy Flow"The Link -Dentist Technician Patient-"」では、氏の行ってきた数々の症例のビフォーアフターをスライドで紹介。これには感服の至りでありました。尾形暁信氏「Achieving esthetic results with complex implant restoration」ではインプラントの審美領域における症例を発表されていました。ルーク長谷川氏の「SMILE DESIGN」では、スマイルラインの基準や、右利き左利きの違いが及ぼす影響について研究されており、斬新な切り口の講演でした。湯浅直人氏の「Reproduction of Natural Vivid Appearance in Porcelain Restorations」では、アナトミーについてカービングで紹介し、インターナルライブステインテクニックを用いてシングルセントラルなどへの応用、症例の紹介などを講演されていました。

講演後、全ての演者に対し、聴講者から盛大な拍手が送られていました。聴講者は欧米やアジア人など様々な国々から集まっているようで、この講演会に対する期待も大きい様で感じられました。会場もほぼ満席であり、日本の技術力に対して、諸外国からの評価は非常に大きいものであると感じました。