日本歯科新聞に弊社記事掲載

日本歯科新聞11月5日号に弊社記事が掲載されました。
下記に記事を全文抜粋します。

社会に貢献する企業を目指す

「現状に満足せず新しいことに挑む会社であること」、これは1984年の創業以来、私たちが常に意識している企業理念の一つだ。

AIの発達や新システムの台頭により、歯科技工業界の舵切りは非常に難しくなってきたと感じているが、この企業理念はそのような変革期を乗り越えるためのバイタリティーを私たちに与えてくれる。

創業当初はわずか数人で、一軒家から始めたラボは次第に大きくなり、今ではハワイを筆頭に東京や宮城、山形や茨城にもグループ企業を展開している。

ハワイ支社はワイキキやアラ・モアナなど有名な観光地のすぐ近くに立地し、海外勤務を考えている歯科技工士に大変人気がある。ビザ取得のハードルは高いが、ハワイ勤務を希望している従業員には積極的に海外勤務の機会を与えている。

ハワイに支社を置くことは、先進的な海外の材料や機器類を使用した補綴物の製作を可能とする上に、それらの情報を国内にもたらすことでさまざまな社会貢献にもつながる。

最新のCAD/CAMシステムの積極的な導入はミリングでの加工による高精度補綴物の提供、3Dプリンタによる模型の製作などを実現している。スキャンシステムの普及もあり、物流を必須としていた補綴物製作が、データ送付のみで可能となり、グループ全体で情報を共有し、補綴物を製作するのが容易となっている。

また、東京御茶ノ水に教育事業部門を設置、高度な歯科技工技術を学べる「デンタルアカデミー東京」を設立した。当校では著名な歯科技工士を講師として招聘しており、陶材の築盛方法や、ハイレベルなインプラント技工技術、認知の遅れているエピテーゼ技術などを修得できる。歯科技工士のみならずドクターや歯科衛生士、興味があれば一般の方の受講も可能としている。

ワンランク上の技工技術を学べる学校は当校と姉妹校の大阪セラミックトレーニングセンターと当校のみとなってしまったが、業界全体の技術力を底上げするための必要なサービスと考え、社会貢献の一環として永続的な存続を目指している。

「仕事を任せて良かったと思われる会社であること」「ここで働いて良かったと思われる会社であること」は、冒頭の理念と合わせた私たちの企業理念の三項目となっている。顧客や地域の方々に満足していただく最良の補綴物やサービスを提供する心構え、そして、従業員が働きやすい環境を作り、技術的にも人間的にも羽ばたくチャンスを与える、それを私たちは目指している。

足利セラミックラボラトリー
社長 宗村裕之