Straumann 成田ミリングセンター見学会 参加レポート
レポーター:営業課 遠藤
10月16日(金)見学会
10月1日からStraumannプラントの受注が開始し、それに伴うユーザーの見学会が数回に分けて開催されました。弊社からは、宗村代表・井上(CADオペレーター)・営業の遠藤の3人で参加させていただきました。プラントは成田空港からバスで、10分ほどで到着です。
工場内はアバットメントを切削するCAM、インプラントブリッジ(SRBB)、コーピングを削るCAMと別れていて、一番奥には3Dプリンターが置かれていました。まだ供給は開始されていませんが、試験的に3Dプリンターでサージカルガイドが製作されていました。サージカルガイドの周りは全てゲル状の保護材でコーティングされ、ピッチが60μと細かく精度の高さを確認できました。
受注され製作された製品は全てバーコード管理され、ディスクの管理、バーの管理の殆どが、オートメーション化されていて、人的ミスを最小限に抑える事が出来るような管理体制は、改めて弊社に置いても、対策を練る必要があると感じさせられました。
土、日曜日であっても全国のユーザーから送信された技工物は、一度ドイツのサーバーを介して、日本のプラントにデータ送信され、自動でCAMが動き出すそうです。
見学が終わった後は、一同Hilton NARITAへ向かい、東京SJCD最高顧問の山崎長郎先生と、MMデンタルクリニック理事長の勝山英明先生の特別公演を聴かせて頂きました。
最初に、勝山先生からは世界におけるストローマンインプラントの普及率が19%でトップである事、そして何よりも重要である早期脱離が少ない事。North AmericaではPremiumインプラントと格安インプラントで分類され、ストローマンの様なPremiumインプラントを選択する患者様が増えている。信頼のおけるブランドを選ぶ時代。そして、これからの審美に関しては、フェイシャルデータを活用して、技工物に反映する事が重要になるとの講演内容でした。
続いて山崎先生は、審美の歴史を1988年にアルミナを始めて、プレスも5年やってみたが、ことごとくプレスは破折、すり減り等を起こしてやめてしまった。今のe.maxは良い製品だと思うが、プレスで痛い目に合っているため扱っていないそうです。アルミナもジルコニアが出てきた事で、今は使用していないとの事。山崎先生自身、40代の自分の形成と今の形成を見比べて検証する場面でも、70歳になった自分の形成も引けを取らず。マイクロを使用して、ピエゾを使用して最終形成で整えれば、40代の形成に戻れると話していました。本当に歯肉も傷つけることなく、素晴らしい形成でした。CAD/CAMが普及した現在では、前歯6本はセラミスト。そして、その他はWAXUPがしっかり出来る技工士がいれば、用が足りてしまう時代であるとも語っていました。それだけ精度が良くなっている事を、改めて感じさせていただいた講演となりました。
10月17日(土)CARESスキャナートレーニング
2日目は、カスタムアバットメント・インプラントブリッジ(SRBB)のスキャニングのポイントと注意点の説明。一連の流れを聞いて終了しました。トレーニングを受けるユーザーの中には、個人で開業されている技工士も参加していて、将来CAD/CAMシステムが必須になる日も近いのでは?と痛感しました。
今回この2日間の見学を含めたセミナーに参加させて頂き、多くの人に感謝しています。プラントでの素晴らしい管理システム、著名な先生方の貴重なご意見。今後期待されるデジタルインプレッション。そしてパーシャルフレームワークモジュールなど、DentalWingsでこれから可能になる選択肢は、まだ沢山あります。この様な技工物設計に積極的にチャレンジし、これからの展開にいち早く対応していきたいと思います。